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Boot ISO イメージファイルでのインストールはインターネット接続が必須[RHEL8.2]

今回はRed Hat Enterprise Linux 8.2でBoot ISO イメージファイルを利用してインストールする場合
インターネット接続が必須だよ。という話です。

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目次


 Red Hat Enterprise Linux 8.2のインストールイメージの種類

Red Hat Enterprise Linux 8.2のインストールイメージは,4種類あります。

Red Hat Enterprise Linux 8.2 Boot ISO
Red Hat Enterprise Linux 8.2 Binary DVD
Red Hat Enterprise Linux 8.2 Update KVM Guest Image
RHEL 8.2 Supplementary Binary DVD

標準的なインストールでは下の2つのいずれかを選択する事になりますが
もっとも一般的に使われているであろう,Binary DVD は7.86GBもあります。

Red Hat Enterprise Linux 8.2 Boot ISO (624MB)
Red Hat Enterprise Linux 8.2 Binary DVD (7.86GB)

7.86GBの容量となるとDVD-Rには保存出来ず2層式のDVDが必要になってしまいます。

DVDブートでインストールしようと思うとDVD-R DLの準備が必要になり面倒です。

 Red Hat Enterprise Linux 8.2 Boot ISO

Red Hat Enterprise Linux 8.2 Boot ISOは624MBしか容量がないため
DVD-R DLの準備は不要になります。

パッケージはCDNからダウンロードしてインストールされる仕組みです。

ではこのインストールイメージをクローズネットワーク(インターネットに接続できないネットワーク)でインストールしようと思うとどうなるのでしょうか?

 RHEL 8.2 Boot ISOをクローズでインストールすると?

いきなり結論となりますが,インストールできません。

Boot ISOでのインストールはRed Hatに接続出来ない場合「ソフトウェアの選択」が選択出来ずインストールを開始出来ない状態となります。

下の画面はクローズネットワークでインストールステップを進めた画面です。

この環境のネットワークはインターネットに接続されていないためRed Hatに接続できません。

そのためインストールステップをすすめる事ができなくなります。

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クローズな環境でのインストールは「Red Hat Enterprise Linux 8.2 Binary DVD 」が必要になります。

インストールイメージ毎のRed Hatへの登録タイミング

Red Hatのマニュアルを確認すると利用するインストールイメージ毎にRed Hatへの登録タイミングが異なる事が記載されています。

インストールイメージ 登録タイミング
Red Hat Enterprise Linux 8.2 Boot ISO インストール前(インストールステップ中)
Red Hat Enterprise Linux 8.2 Binary DVD インストール完了後

【マニュアル抜粋】

Red Hat Enterprise Linux8 > 標準的な RHEL インストールの実行 > 第4章 インストール方法 > 4.1. 標準的なインストール方法の選択
https://access.redhat.com/documentation/ja-jp/red_hat_enterprise_linux/8/html/performing_a_standard_rhel_installation/installation-methods-standard_installing-rhel#installation-methods_standardinstallation-methods

要件に適した標準的なインストール方法を選択します。

* カスタマーポータルから ISO イメージを使用して RHEL のインストール - カスタマーポータルから Binary DVD ISO イメージファイルをダウンロードして Red Hat Enterprise Linux をインストールします。登録は、インストールの完了後に行われます。このインストール方法は、GUI およびキックスタートで対応しています。

* コンテンツ配信ネットワークから RHEL の登録およびインストール - すべてのシステムを登録し、サブスクリプションを割り当て、コンテンツ配信ネットワーク (CDN) から Red Hat Enterprise Linux をインストールします。このインストール方法は、Boot ISO イメージファイルおよび Binary DVD ISO イメージファイルで対応していますが、Boot ISO イメージファイルは Boot ISO イメージファイル用の CDN にデフォルト設定されているため、Boot ISO イメージファイルを使用することが推奨されます。登録は、インストールパッケージが CDN からダウンロードされ、インストール前に行われます。このインストール方法は、GUI およびキックスタートで対応しています。

最近のソフトウェアはインターネットにつながらないと何も出来なくなりつつありますね
インターネットの重要性増すばかりです。

この記事が参考になれば幸いです。

試した環境

ホストOS

2500/15.4 MJLT2J/A MacBook Pro Retinaディスプレイ

MacBook Pro (Retina, 13-inch, Late 2013)
macOS Catalina
  システムのバージョン:    macOS 10.15.4 (19E287)
  カーネルのバージョン:    Darwin 19.4.0

仮想化基盤

VMware Fusion
 プロフェッショナル バージョン 11.5.3 (15870345)