一馬力のメモ帳

MVSからLinuxまで。基盤屋さんは眠らない

GNS3 VMにVyOS Appliancesを追加する方法

GNS3 GUI + VMを導入してもOSイメージがなければ検証になりません
特にciscoのOSイメージを手に入れようとすると一苦労です(手間もお金も)

ネットワークの検証・勉強と割り切ってしまえば
ciscoのルータ・スイッチでなくても十分利用できる製品があります

例えばVyOS。ルータ機能もFW機能もあるため検証には十分です
そんなVyOSをGNS3に導入する手順まとめてみました。
参考になれば幸いです

目次


VyOS Appliancesの追加

VyOS Appliancesの選択

GNS3のプロジェクトを開いたら
Routers -> Available appliances -> VyOSの順にたどって選択します

VyOS Appliancesは未導入のため、色が薄くなって表示されているはずです
VyOSのアイコンをダブルクリックします

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対象Add appliance(VyOS)の確認

Add appliance画面で Product:VyOSとなっている事を確認して
「Next」をクリックします。
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Server typeの選択

VyOS applianceはGNS3 VMでしか動作しないため
Run the appliance on the GNS3 VMが選択済みになっています

ここも確認のみで「Next >」をクリックします

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インストール要件の確認

インストール要件を満たしていれば
「GNS3 server requirements is OK you can continue the installation」
と表示されます。

ここもこのまま「Next >」をクリックします。

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VyOSイメージと仮想ディスクの追加

今回は現時点のVyOS最新版 VyOS1.1.8をAppliancesとして導入します。
VyOSイメージとGNS3 VM上に展開するための仮想ディスクイメージを準備し
Importします。

VyOSイメージの入手

VyOSはVyOS公式ページ(https://vyos.io)から
「Stable Release」>「vyos-1.1.8-amd64.iso」の順に選択しダウンロードします

 仮想ディスクイメージの入手

仮想ディスクイメージempty8G.qcow2は
GNS3のVyOS Appliancesページ (https://docs.gns3.com/appliances/vyos.html)から ダウンロードしてください

 VyOSイメージと仮想ディスクのインポート

必要なファイルが揃ったら,画面よりインポートを実施します
画面左下の「Import」ボタンをクリックしてファイルを登録してください

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インポートの確認

正常にインポートが完了すると,対象のバージョンのVyOS部分が
緑色で「Ready to install」と表示されます

確認できたら「Next」ボタンで次に進みます

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「would you like to install VyOS version 1.1.8?」と
インストールの確認を求められるので「Yes」を選択して次に進みます。

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Qemeの設定

VyOSを動作させるエミュレータの選択を求められますのでで
デフォルト「Qeme v.2.5.0」のまま「Next」を選択して次に進みます。
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インストール内容の確認

ここから先はインストール内容の確認です
3画面ほど続きますので「Next」で先に進みます

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「VyOS 1.1.8 installed!」表示されればAppliancesの導入は完了です。

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VyOS Appliancesの利用

VyOS Appliancesのインストールが完了したので,早速利用してみます

Workspaceへの登録

VyOSはGNS3 GUIの画面上ルータカテゴリ(Routers)へ登録されます
VyOS 1.1.8を選択して「WORKSPACE」部分へドラッグ&ドロップします

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VyOSの起動

Workspaceへ配置しらたVyOSを起動します
※右側Topology SummaryにVyOSが表示されていますが
 赤四角で表示されている状態は未起動状態です

起動はWorkspaceのVyOSを右クリック>スタートです。

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ポップアップされたメニューから「Start」を選択

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コンソールの表示と起動確認

正常にVyOSが起動した事を確認するには
再度VyOSを右クリックし表示されたメニュから「Console」をクリックします

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ターミナルが起動しVyOSのコンソールに接続されます
※環境によっては起動に数分時間がかかる場合があります

「vyos login:」が表示されれば起動完了です。
ログインすればVyOSへ設定を投入して検証可能となります。

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VyOSについては過去記事も参考にしてください
https://ichibariki.hatenablog.com/archive/category/VyOS

参考になれば幸いです。

試した環境

ホストOS

2500/15.4 MJLT2J/A MacBook Pro Retinaディスプレイ

MacBook Pro (Retina, 13-inch, Late 2013)
macOS Mojave
  システムのバージョン:    macOS 10.14 (18A391)
  カーネルのバージョン:    Darwin 18.0.0

仮想化基盤

VMware Fusion Pro 11.0.2 (10952296)
GNS3 VM 2.1.11 VM
 VyOS 1.1.8