一馬力のメモ帳

MVSからLinuxまで。基盤屋さんは眠らない

ZabbixアプライアンスイメージをESXiに導入する。(導入に一工夫必要です)

Zabbixサーバのパッケージからのインストールは手順が多くて面倒に感じてしまいます

Zabbixのダウンロードパッケージを確認すると
テスト用プロダクトとしてZabbix Applianceのリンクがあり
各仮想環境用のアプライアンスイメージが公開されています

今回はZabbixアプライアンスVmwareイメージを利用して
ESXiの上に仮想OSとして立ち上げてみたいと思います。

インストールを試してみましたが色々と追加の手順が必要となり
 マニュアルの記載通りにはいきませんでした。

この記事が参考になれば幸いです。

目次


Zbbixアプライアンスのダウンロード

まずはアプライアンスイメージのダウンロードから
ダウンロードURLは

https://www.zabbix.com/jp/download_appliance 

です。ここから下の画面イメージを参考にしてダウンロードを進めて下さい

f:id:htbariki:20180225220131p:plain

f:id:htbariki:20180225220140p:plain

vmdkのアップロード

ダウンロードしたアプライアンスイメージを
一旦SCPを利用してESXiのデータストア上にアップロードします。

(参考)scpでのアップロードコマンド実行結果

MacBookPro:Desktop MBPR$ scp -r  zabbix_appliance_3.4.6 root@192.168.3.210:/vmfs/volumes/datastore1/.
Password:
disk.vmdk                                                                             100% 3711MB  34.8MB/s   01:46
zabbix_appliance_3.4.6.vmsd                                                           100%    0     0.0KB/s   00:00
zabbix_appliance_3.4.6.vmxf                                                           100%  277    80.3KB/s   00:00
zabbix_appliance_3.4.6.vmx                                                            100% 2639   613.0KB/s   00:00
zabbix_appliance_3.4.6.nvram                                                          100% 8684   513.7KB/s   00:00
MacBookPro:Desktop MBPR$

仮想マシンの変換

アップロードした仮想イメージをそのまま起動すると
エラーとなり,正常に起動しません。

ここで一旦ESXiへっsshログインして仮想マシンのイメージを変換します

ログイン

今回利用するESXiのIPアドレスは192.168.3.210です。
ログインのイメージは下の通り

iMac:~ ichibariki$ ssh root@192.168.3.210
Password:
The time and date of this login have been sent to the system logs.

VMware offers supported, powerful system administration tools.  Please
seewww.vmware.com/go/sysadmintoolsfor details.

The ESXi Shell can be disabled by an administrative user. See the
vSphere Security documentation for more information.
[root@localhost:~]

ディレクトリ移動

事前にアップロードしたデータストアにディレクトリを移動します
下のコマンドはdatastore1という名前のデータストアへ移動した例です

[root@localhost:~] cd /vmfs/volumes/datastore1/

ディレクトリ作成

アップロードした仮想マシンイメージを変換するため
変換後のイメージ(.vmdk)を配置するディレクトリを準備します

したので例では zabbix_appliance_3.4.6_conv 
 という名前のディレクトリを作成しています
 

[root@localhost:/vmfs/volumes/580a0fb9-0c206f14-6f6b-6c3be5b3e9e4] mkdir zabbix_appliance_3.4.6_conv

仮想マシンの変換

仮想マシンイメージを vmkfstools  コマンドを利用して変換します。

コマンドは

vmkfstools -i 変換前の.vmdk 変換後の.vmdk  

となります。各自の環境にあわせて実行して下さい

[root@localhost:/vmfs/volumes/580a0fb9-0c206f14-6f6b-6c3be5b3e9e4] vmkfstools -i zabbix_appliance_3.4.6/disk.vmdk  zabbix_appliance_3.4.6_convert/disk
.vmdk
Destination disk format: VMFS zeroedthick
Cloning disk 'zabbix_appliance_3.4.6/disk.vmdk'...
Clone: 100% done.
[root@localhost:/vmfs/volumes/580a0fb9-0c206f14-6f6b-6c3be5b3e9e4]

VMware host clientへのログイン

ここからはVMwareのwebインターフェースを利用しての操作となります

以降の手順ではVMware host clientを利用して作業を進めてます
vSphereを利用した環境であれば,以降の記事を読み替えて行って下さい

VMware host clientの起動画面

VMware host client起動画面からログインし操作を進めていきます

f:id:htbariki:20180225220105p:plain

f:id:htbariki:20180225220053p:plain

仮想マシンの作成

まずは仮想マシンを作成していきます。

仮想マシン 変換前のvmdk を利用して作成します。 下の画面を参考に作成して下さい

仮想マシンの作成/登録

f:id:htbariki:20180225220148p:plain

作成タイプの選択

f:id:htbariki:20180225220156p:plain

変換前の仮想マシン(.vmx)選択

f:id:htbariki:20180225220210p:plain

f:id:htbariki:20180225220214p:plain

f:id:htbariki:20180225220221p:plain

仮想マシンの登録確認 

f:id:htbariki:20180225220229p:plain

VMの設定

登録完了したVMの設定をカスタマイズしていきます

この手順を見つけ出すのは手間でした、、、。

アクション→設定の編集

f:id:htbariki:20180225220236p:plain

ディスクの付替え

まずはディスクの付替え
変換前のディスクを削除して,変換後のディスクに付け替えます

変換前のディスクの削除

f:id:htbariki:20180225220242p:plain

f:id:htbariki:20180225220249p:plain

変換後のディスクの追加

f:id:htbariki:20180225220253p:plain

f:id:htbariki:20180225220257p:plain

f:id:htbariki:20180225220304p:plain

ネットワークアダプタの付け替え

つづいてネットワークアダプタを付け替えます

ネットワークアダプタの削除

f:id:htbariki:20180225220310p:plain

f:id:htbariki:20180225220321p:plain

ネットワークアダプタの追加

f:id:htbariki:20180225220329p:plain

ゲストOS側の設定変更

ゲストOSを起動し,最後に2箇所設定変更して
インストール作業は終了です

VMの起動

まずはVMの起動
正常に起動出来ることを確認して下さい

f:id:htbariki:20180225220335p:plain

f:id:htbariki:20180225220113p:plain

f:id:htbariki:20180225220121p:plain

キーボードレイアウトの変更

キーボードレイアウトを自分の環境にあわせて変更します

キーボードレイアウトが利用しているキーボードと合わないと

  • コマンド入力できない
  • 設定を編集できない

など,操作に問題がありますので,是非設定変更する事をオススメします

 dpkg-reconfigureユーティリティを起動

dpkg-reconfigureを起動して
キーボードレイアウトを変更していきます

画面に出力された選択メニューを参照しながら
自分の環境にあわせて変更して下さい

sudo dpkg-reconfigure keyboard-configuration

参考に1画面だけアップしておきます
選択画面は数画面続きます

f:id:htbariki:20180225220343p:plain

設定反映のため一度再起動する

設定反映のため一度再起動します

再起動はい下のコマンドで実行します

sudo shutdown -r now

ネットワークの調整

VMの設定でネットワークインターフェースを付替えたため
OS側の設定とアンマッチが発生しています

自分の環境にあわせて設定を変更します。

インターフェース名の確認

まずは起動したOSでネットワークインターフェース名が
何になっているのかdmesgコマンドで確認していきます

コマンドは

$ dmesg | grep eth  

です。確認できたネットワークインターフェース名をメモしておきましょう

f:id:htbariki:20180225220348p:plain

ネットワークインターフェースの設定変更

確認したネットワークインターフェース名で
インターフェースの設定を変更していきます

設定ファイルは

 /etc/network/interfaces となります。

参考に固定IP 192.168.3.110 を設定した場合のコンフィグを記載しておきます
自分の環境にあわせて修正してみましょう。

(参考)固定IPを設定した場合の設定値

appliance@zabbix:~$ sudo vi  /etc/network/interfaces
# The primary network interface
auto ens160
iface ens160 inet static
address 192.168.3.110
netmask 255.255.255.0
network 192.168.3.0
broadcast 192.168.3.255

webアクセス確認

webアクセスを試してみて下のような画面が表示されれば成功です。
お疲れ様でした。

f:id:htbariki:20180225220046p:plain

試した環境

HW

Product Name
  ProLiant DL160 Gen8
CPU
  4 CPUs x Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2603 0 @ 1.80GHz
Memory
  16GB
iLO Firmware Version
  2.44 Jul 19 2016

仮想化基盤

OS
 vmware ESXi 6.0.0 (Build 3620759)
操作環境
 VMware Host Client
 iMac (27-inch, Mid 2010)
 macOS High Sierra
 ブラウザ
  Firefox

ゲストOS

[root@centos73 ~]# cat /etc/redhat-release
CentOS Linux release 7.3.1611 (Core)
[root@centos73 ~]# uname -a
Linux centos73 3.10.0-514.el7.x86_64 #1 SMP Tue Nov 22 16:42:41 UTC 2016 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
[root@centos73 ~]#

ZABBIX

Server
  zabbix_appliance
  Version 3.4
  Release 3.4.6
  Platform VirtualBox, VMWare (.vmdk)